Category

Number of Access this item:3,191（2025-06-12 20:31 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.15057/16881
Identifier to cite or link to this item: https://hdl.handle.net/10086/16881

Link to primary information 

File Format Size Views Description
cover_16881 pdf
shakaikg00005a0850 pdf 358 KB 1,377 要旨
shakaikg0000500850 pdf 915 KB 2,321 本文

Item Information

Output File

Title
一九二〇年代の「家」制度改正論 : 臨時法制審議会の民法改正構想を素材に
The Reform of the House (Ie) on the Gists of the Amendment of the Meiji Civil Code
1920ネンダイ ノ イエ セイド カイセイ ロン : リンジ ホウセイ シンギカイ ノ ミンポウ カイセイ コウソウ オ ソザイ ニ
Creator
Creator Name
蓑輪, 明子 蓑輪, 明子
Minowa, Akiko Minowa, Akiko
Affiliation
Affiliation Name
一橋大学
Abstract
本稿では、臨時法制審議会が作成した民法改正構想の分析を行った（一九一九年に審議開始、一九二七年までに民法改正構想が完成）。中でも、戸主権や父母の権利の強化離婚制度における女性の権利向上、長男子単独相続制度の修正、「家」の単位の修正をめぐる議論を素材に、臨時法制審が1妻や子どもなど家族員の権利伸張、2家族生活保護の強化を通じて、「家」の強化を行おうとしていたことを明らかにした。先行研究では、「家」強化と家族員の権利伸張を相矛盾するものとして捉え、両者を対立させて理解する傾向が強い。しかし、改正構想を作成した当時の論者たちは、両者を対立するものとして理解していたわけではなく、むしろ「家」強化のために、家族員の権利伸張や家族生活保護の強化が必要だと考えていた点に着目し、臨時法制審の民法改正構想を描いた。家族員の権利伸張、家族生活保護の強化の傾向は、二〇世紀を前後して先進資本主義各国で追求された家族法の改正方向である。こうした二〇世紀前後の家族法の改正方向を、家族法の現代化と捉えるならば、臨時法制審議会の改正構想も同様のなかみを持っている。また、「家」の強化のために、家族員の権利伸張、家族生活保護を行うと構想されていることから考えると、臨時法制審議会の民法改正構想は「家」を現代化しようとしたものとして位置づけることができるのではないか、と結論づけた。
Publisher
一橋大学大学院社会学研究科
Issued Date
2008-12
Language
Japanese(jpn)
Resource Type
departmental bulletin paper
Version Type
VoR
selfDOI
10.15057/16881
ISSN
1881-4956
NCID
AA12187323
Source Title
一橋社会科学
Volume Number
5
Page Start
85
Page End
111
Appears in Collections
005号 (2008.12)
URL
https://hdl.handle.net/10086/16881