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Identifier to cite or link to this item: https://hdl.handle.net/10086/27973

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Title
「てみる」と「(よ)うとする」―「ル形」の言い切りの形における接近と異なりに着目して―
'Te-miru' and 'yo to suru': Focusing on the usage on a non-past and assertion form
Creator
Creator Name
永谷, 直子 永谷, 直子
NAGATANI, Naoko NAGATANI, Naoko
Editor
Contributor Name
一橋日本語教育研究会
Key Word
てみる
(よ)うとする
ル形
人称制限
視点
Abstract
本稿は、主節の「てみる」と「(よ)うとする」の「ル形」の言い切りの形における重なりと異なりを考察した論考である。両者の重なりとしては、＜出来事の未生起＞という共通した意味を持つという点が挙げられる。両者の異なりとしては、1)＜出来事の未生起＞という意味が生じる背景の異なり、2)人称制限の異なり、3)視点の異なり、の三点を取りあげた。1)について、＜出来事の未生起＞という意味を有するのは、「てみる」は「非過去」というテンス的意味、「(よ)うとする」はアスペクト的意味によるという違いがある。2)について、「てみる」は動作主に三人称を、「(よ)うとする」は一人称をとることができない。この人称制限は、「ル形」の言い切りの形が持つモダリティ的意味と、各形式の基本義との間に起こるコンフリクトが原因である。3)については、「てみる」が動作主の視点で、「(よ)うとする」は観察者の視点で述べるという、視点の異なりがあることを明らかにした。「てみる」と「(よ)うとする」の視点の違いは、内側からの視点で述べる場合と、観察者として外側から述べる場合とを言語的に区別する、という言語現象の一つとして位置づけうる。
Publisher
ココ出版
Issued Date
2014-02-14
Language
Japanese(jpn)
Resource Type
journal article
Version Type
VoR
NCID
AA12600538
Source Title
一橋日本語教育研究
Volume Number
2
Page Start
71
Page End
82
Appears in Collections
02号 (2013)
URL
https://hdl.handle.net/10086/27973